カナダにおける感染性梅毒

(Vol.23 p 97-97)

性感染症の中で感染性梅毒はほとんど報告がみられない。1994年以後人口10万対0.4〜0.6で推移しており、 2000年は男性は女性の1.9倍であり、 男性では25〜39歳にピークがみられ、 女性では20〜39歳にピークがみられた()。しかし、 2001年は9カ月間のデータであるが、 人口10万対0.9と男女とも上昇している。また最近5年間では20〜24歳の男性の増加が顕著である。

梅毒では陰部びらんを認めることがあるが、 このような場合にはHIV感染性も3〜5倍に増加する。カナダでは感染性梅毒を人口10万対0.5以下に抑えることを目標にしており、 ほぼ目標は達成されているものの、 一部の地域では増加している。性産業従事者、 男性同性愛者たちの動向が注目される。

(Canada STD Epi Update、 February 2002)

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