肺炎球菌結合型ワクチン(7価)の接種について、 2002年−カナダ

(Vol.23 p 42-42)

カナダの予防接種委員会(NACI)は以前より、 髄膜炎、 菌血症、 敗血症、 肺炎などの侵襲性肺炎球菌感染症(IPD)のリスクが高い2歳以上の小児(ハイリスク児)に対して、 23価多糖体ワクチン接種を推奨していた。ただし、 このワクチンは2歳未満の小児に対しては抗体産生能が低い。新しく開発された7価結合型ワクチンは2歳未満の小児に対して接種しても安全で、 IPDの予防効果も高いことが確認された。すべての2歳未満の小児に対して2、 4、 6、 12〜15カ月時の4回接種が勧められている。2歳以上5歳未満のハイリスク児に対しては、 7価結合型ワクチン、 23価多糖体ワクチンの接種歴に応じて、 23価および7価ワクチン追加接種が勧められている。5歳以上のハイリスク児に対しては従来通り、 23価多糖体ワクチン接種が勧められている。

(Canada CDR、 Vol.28、 ACS-2、 2002)

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