"Meningitis Belt"における髄膜炎菌性髄膜炎の流行、 2001年−アフリカ

(Vol.22 p 296-297)

髄膜炎菌(Neisseria meningitidis )による髄膜炎は毎年世界で120万人が罹患、 13万5千人が死亡し、 かつ大規模な流行を引き起こす疾患のひとつである。この流行はアフリカ大陸の"Meningitis Belt"と呼ばれる、 サハラ以南18カ国を含む地域で頻繁に発生する。この地域ではN. meningitidis A群による流行が多い。

2001年、 Meningitis Beltに位置する6カ国で大流行が発生した()。アフリカにおいてW135群による髄膜炎菌性髄膜炎は数年前より知られていたが、 流行とは関連が少ないと考えられていた。しかし、 2000年と2001年にサウジアラビアでW135群による流行があったこと、 今回の流行では3カ国でW135群が確認されていることから、 今後はMeningitis Beltでも流行時の血清群に関する調査が必要と思われる。

(WHO、 WER、 76、 No.37、 282-288、 2001)

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