南東アジア地域でのポリオ根絶計画進行状況、 2000年1月〜2001年6月
(Vol. 22 p 260-260)

1994年から強化された南東アジア地域でのポリオ根絶計画により、 2000年にはポリオ野生株分離報告国は、 南東アジア地域10カ国中4カ国(バングラデシュ、 インド、 ネパール、 ミャンマー)に減少した。公式報告では各国とも高い経口生ワクチン接種率が示されているが、 フィールド調査によると、 それらの数値より低いと示唆されている。このため、 全国的、 またはリスクの高い地域にNationalまたはSubnational Immunization Dayを設定してワクチン接種率向上を目指し、 さらに野生株が分離された地域ではモップ・アップキャンペーンが行われている。また、 急性弛緩性麻痺(AFP)のサーベイランスも、 その感度とウイルス分離の向上が指向され、 サーベイランス担当官の育成と中央検査機関の連携強化が図られている。その結果、 野生株ポリオ患者数は、 特にインドでの減少を反映して、 1999年から2000年には1,161例から272例に減少した。

(CDC、 MMWR、 50、 No.34、 738-751、 2001)

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