リステリア症広域集団発生事例、2000年−米国
(Vol. 22 p 41-41)

2000年5月以降、米国では10州で計29例のListeria monocytogenes (LM)感染症例が報告された(ニューヨーク州15例、 ジョージア州3例、 コネチカット州2例、 オハイオ州2例、 ミシガン州2例、 カリフォルニア州1例、 ペンシルバニア州1例、 テネシー州1例、 ユタ州1例、 ウィスコンシン州1例)。そのうち26例(90%)は7月15日以降に発症していた。男性8例、女性21例であり、死亡4例と3例の流/死産が報告されている。分離菌は、パルスフィールド・ゲル電気泳動などによるサブタイピング法により、すべて同一であることが確認された。調査によると、LM感染症例は発病前30日以内に惣菜店で買った調理済の七面鳥を食べたことと疫学的関連があり、この食品が感染源と考えられた。12月14日には、食品を出荷した加工業者が七面鳥と鶏肉の製品の自主回収を行った。

(CDC、 MMWR、 49、 No.50、 1129-1130、 2000)

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