水族館関連レジオネラ症集団発生−オーストラリア
(Vol. 21 p 122-122)

オーストラリアのヤーラ川沿いにあるメルボルン水族館に関連したレジオネラ症集団発生において、患者67例と2死亡例が確認された。患者65例はその水族館を訪れており、2例はその前を歩いて通っていた。Legionella pneumophila serogroup 1が水族館ビルの屋根に設置してあったクーリングタワーから分離された。67例(年齢26〜89歳)は、尿中のL. pneumophila抗原検出によって確定診断を受けた。さらに患者42例がレジオネラ症を疑われ調査中である。新しいビルの中に設立されたその水族館は、2000年1月の開館以来、30万人の訪問客があり、イースター休暇期間中の来場者は日に5,000人であった。患者の発症日から推定して、汚染されたクーリングタワーへの暴露は4月11日〜21日の間にあったと考えられる。同じ場所に設置されたすべてのクーリングタワーは停止され、消毒された。

(CDSC、 CDR、 10、 No.18、 161、 2000)

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