保育園で発生したサルモネラ症の集団発生−英国
(Vol. 21 p 121-122)

2000年4月5日〜12日にかけて、ニューカッスル・アポン・タインで2歳〜4歳までの32名が、ヒヨコやコガモとの接触に関連したと思われるサルモネラ症を発病した。うち4名が入院したが、死亡はなかった。1例は二次感染症例であった。これらの患者は1保育園と2幼稚園の園児で、下痢の発病率は保育園の患児で約40%、サルモネラ確診例で30%であった。

4月5日に、ある農場からコガモ(1羽は9日に死亡)と飼育用鶏卵が届けられ、園児が食事をしていた教室内の飼育箱で飼われていた。園児たちはトリとの接触が禁止されていたが、実際には守られていなかった。32名の小児と数羽のトリからサルモネラ(S. EnteritidisもしくはO9群、現在同定中)が分離された。該当農家のヒヨコとコガモはすべて回収された。園児はトリとの接触か、教室内の汚染によって暴露を受けたらしい。高い発病率の原因や暴露の相対危険度、感染経路は現在調査中である。

(CDSC、 CDR、 10、 No.17、 149&152、 2000)

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