1999年第1四半期の髄膜炎菌性髄膜炎罹患率が高い−欧州
(Vol. 21 p 120-121)

ロンドンのCDSC(伝染病サーベイランスセンター)がコーディネートするヨーロッパ細菌性髄膜炎サーベイランスプロジェクトの概況報告によると、1999年第1四半期に髄膜炎菌性髄膜炎の罹患率が高かったのはヨーロッパ北西部であった。18カ国から寄せられた病原診断症例の解析では、全ヨーロッパでの平均罹患率は10万人当たり2.2人で、1997/98シーズンの1.45、1996年の1.4に比べ高い値となっている。

18カ国から2,356例の病原診断症例が報告され、罹患率はルーマニアの10万人当たり0.1〜マルタの7.3までのばらつきが認められた。罹患率は特にイングランドとウェールズ、スコットランド、北アイルランド、ベルギー、オランダ、アイスランドなどで高かった。1〜4歳の小児が全症例の30%を占め、次いで15〜19歳(14%)、1カ月〜11カ月(13%)であった。

髄液よりも血液からの病原体分離が多かった。分離株1,916例のうち約3分の2は血清群Bで、オランダ、ノルウェー、ポーランドでは90%以上、フランスでは3分の2、スウェーデンでは半分の株がこの血清群であった。3分の1はC群で、スロヴァク共和国では81%、スコットランドでは半分ぐらいがこの血清群であった。ドイツでは6%がY群、スウェーデンでは16例中2例がこの型であった。

病原診断がなされ診断名が記録されている症例の40%が髄膜炎、30%が菌血症、25%がその両方であった。その割合は報告国によって大きく異なった。ヨーロッパでの致死率は7%で、スペインの2%〜スロヴァク共和国の39%までばらつきがあった。血清群別の致死率はそれぞれB群が5%、C群が11%、W-135群が13%、Y群が7%であった。

スルフォンアミド耐性は分離株全体の67%であったが、スペインでは90%、ルーマニアでは5例全部が耐性であった。スウェーデンでは分離16株のペニシリン耐性試験が行われ、うち6株は耐性であった。

(Eurosurveillance Weekly、 No.13、 2000)

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