1999/2000シーズンB型インフルエンザウイルスの分離−大阪市

大阪市では1999年12月4日〜2000年3月13日までに184株のインフルエンザウイルスを分離したが、そのうち1株のみがB型ウイルスであったので報告する。患者は大阪市内に住む1歳7カ月の女児で、2000年2月21日に発病し、40℃の発熱、上気道炎、食欲不振等症状を呈した。インフルエンザA型迅速診断キットでは陰性であった。2月24日に採取した咽頭ぬぐい液をMDCK細胞に接種したところ、3日目に明確なCPEが出現した。ウイルスのモルモット赤血球に対するHA価は1:32であった。感染研分与免疫血清でのHI試験にてB型ウイルスのB/山形系統株に属すると考えられた(参照)。

大阪市立環境科学研究所 村上 司 久保英幸 春木孝祐
大阪警察病院         尾上幸子

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