新潟県におけるエコーウイルス17型の分離状況

新潟県では先に報告したようにコクサッキーウイルスB1型(CB1)とエコーウイルス25型(E25)の流行がみられた(本月報Vol.20、No.9)。さらにエコーウイルス17型(E17)の流行もみられたので、その概要について報告する。

無菌性髄膜炎の患者数は例年と同様7、8月に多く、9、10月はやや減少したものの、本年は秋になっても気温が高かったためか例年より多かった。CB1とE25は9、10月になると分離数は減少したが、E17は10月に入って無菌性髄膜炎33検体(25名)から16株(12名)分離した(表1)。

10月のE17による無菌性髄膜炎は県下全域(新潟市、新津、巻、三条、長岡、柏崎、糸魚川の各保健所管内定点医療機関)で流行し、年齢は0〜12歳、男性7名、女性5名であった。昨年、広島県、島根県で主に無菌性髄膜炎から分離されたE17は新潟県ではエコーウイルス30型の流行と同様に1年遅れて流行したものと思われる。

ウイルス分離にはCaCo-2、RD-18S、LLC-MK2、Vero、HeLa、HEp-2の各細胞を用い、中和試験にはデンカ生研の抗血清を用いた。E17は10月までに66株(51名)が分離された。E17が分離された66検体中Caco-2では48検体、RD-18Sでは40検体、LLC-MK2では61検体からウイルスを分離し、LLC-MK2での分離がよかった。

無菌性髄膜炎が流行する前の6月には新潟市内の健康保育園児から10株(10名)を分離した。その後、無菌性髄膜炎患者から分離されるようになり、50株(36名)を分離した。無菌性髄膜炎以外では、ヘルパンギーナから3株(2名)、感染性胃腸炎から2株(2名)、不明熱から1株(1名)を分離した。

新潟県保健環境科学研究所
渡邉香奈子 高木るみ子 西川 眞 篠川 旦

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