コクサッキーウイルスA16型による手足口病の流行−高知県

高知県では手足口病の定点当たりの患者数が6月第4週は0.71人/週であったが、7月に入ると急激に増加し1.74〜2.24/週で推移した。

ウイルス分離材料は6月2件、7月9件、8月1件(8月24日現在、採取月別)の計12検体が搬入され、うち、10検体からコクサッキーウイルスA16型を分離した。分離ウイルスはRD-18S、Vero細胞と哺乳マウスで感受性を示し、RD-18S細胞で10株、Vero細胞で9株が分離できたが、哺乳マウスでは3株しか分離できなかった。

中和試験は国立感染症研究所より分与の抗血清を用いてRD-18S細胞にて行った。患者の年齢は1〜6歳、10歳(1名)であり、うち1歳が5名であった。7月以降に搬入された検体はほとんどが保育所での流行によるものであった。

高知県衛生研究所
千屋誠造 高橋 信 小松照子

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