自家製ヤギ乳チーズに関連した腸管出血性大腸菌O157集団発生、1999年−英国・スコットランド

スコットランドのGrampian地区の小学校で起きた腸管出血性大腸菌(EHEC)O157感染の集団発生がヤギ乳から作られたチーズの喫食と関連していた。ある小学校の1クラスの生徒22人と先生3人が菌陽性で、全員学校行事のために作られた未殺菌のチーズを食べていた。そのチーズはある生徒の祖母によって作られたもので非売品であった。チーズの原料となった乳を出したヤギが検査され陽性であった。子ども達から分離された大腸菌はファージ型21/28であった。この集団発生は1クラスとその身近な家族に限定されているようであった。6月8日現在、5人の成人(無症状者も有り)を含む30人が確認されている。5人は生徒と接触した家族であった。1人の生徒は溶血性尿毒症症候群(HUS)になった。
(SCIEH Weekly Report, 33, No.99/23, 156, 1999)

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