ロタウイルスワクチンに対するWHOの見解

現在、ワクチンとしては、唯一アメリカでtetravalent rhesus rotavirus vaccine(RRV-TV;4つの血清型を含むワクチン)が認可されている(本月報Vol.19、No.11、p.9参照)。

工業国における安全で有効なこのワクチンの導入は、地球規模での本疾患制御への第一歩として、WHOとしては奨励すべきものである。しかし、ロタウイルスによる致死的、重症な下痢症は途上国で発生率が高く、とくにアフリカとアジアでの有効性が確認されるまでは、途上国が自国のワクチンプログラムにロタウイルスワクチンの採択を決めるには時期尚早と考える。

(WHO、WER、74、No.5、33、1999)

今月の表紙へ戻る


IASRのホームページに戻る
Return to the IASR HomePage(English)

idsc-query@nih.go.jp

ホームへ戻る