インフルエンザB型ウイルスの集団発生(1998/99シーズン)−静岡県

1998(平成10)年11月17日、県内の小学校で発熱(37.8℃〜39.5℃)、頭痛、嘔吐、下痢などを主徴とするインフルエンザ様疾患が集団発生した。

11月17日の欠席者10名から採取したうがい液について、MDCK細胞および孵化鶏卵を用いてウイルス分離を実施した。その結果、MDCK細胞により7名からインフルエンザウイルスB型が分離された。分離株を抗原として日本インフルエンザセンター分与(1997/98シーズン用)の抗血清でHI試験を行ったところ、抗B/三重/1/93血清は反応しなかったが、抗B/広東/05/94血清は1:40〜320の抗体価を示した。

静岡県環境衛生科学研究所
杉枝正明 長岡宏美 佐原啓二 三輪好伸 宮本秀樹 中村信也
国立公衆衛生院   中島節子

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