耐性菌発生を最小にするための抗生剤処方指針−英国

英国保健省の医療諮問委員会は、耐性菌の発生を最小にするための抗生剤処方の指針を一般医家へ向けて次のように示し、あわせて患者への教育プログラムと国レベルでの耐性菌サーベイランス戦略のプログラムの必要性を求めた。

 ・単純な咳や感冒症状に抗生剤の処方はしない
 ・ウイルス性の咽頭痛に抗生剤を使用しない
 ・健康な女性の単純性膀胱炎への抗生剤処方は3日間に限定する
 ・電話での抗生剤処方は特殊な例のみに限定する

この報告書の中では、抗生剤耐性菌を理解し、その拡大を防止するための有効なサーベイランスは必須であり、耐性菌サーベイランスに関する国家的戦略の促進と速やかな実施が求められることが述べられている。(訳者注:現在わが国では薬剤耐性菌に関する全国的なサーベイランスシステムの構築に関する研究班が平成9年度より組織され、実施に向けて検討がすすめられている)

(CDSC、CDR、8、No.36、317、1998)

今月の表紙へ戻る


IASRのホームページに戻る
IASRのホームページに戻る
Return to the IASR HomePage(English)

Return to the IASR HomePage(English)

idsc-query@nih.go.jp

ホームへ戻る