<速報> 今シーズン最初のインフルエンザウイルスB型の分離−長野県

今シーズンのインフルエンザはA香港(H3N2)型が分離されているが、長野県ではB型が1件分離されたので報告する。

患者は松本市の6歳の女児で、1月11日に39.1℃の発熱と咽頭痛と頭痛があり、翌日近くの小児科を受診して咽頭ぬぐい液を採取した。3日間高熱が続いたがその後回復し、家族内感染は無かった。感染経路は不明である。

長野県衛生公害研究所ではこれまでに 324件の検体を培養して、122件のA香港型を分離したが、B型はこの事例1件のみであった。この株は初代のHA凝集価が弱く、2代継代後に64倍の凝集を示した。このウイルスを抗原として参照抗血清のHI価を測定すると、ワクチン株B/三重/1/93抗血清では1:80であったが、B/広東/05/94抗血清とは反応しなかった。

長野県衛生公害研究所
塚越美恵子 白石寛子 竹内道子

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