ハイリスク患者におけるインフルエンザワクチン接種−英国

主任医務官は、インフルエンザに罹患すれば危険であると考えられる重症疾患患者などのハイリスク群に対するインフルエンザワクチン接種の重要性を強調した。1995/1996インフルエンザシーズンの調査では、すべての患者の9%がワクチン接種を受けた。ハイリスク患者では24%であったのに対し、低リスク群では6%であった。ハイリスク群の中で、65歳以上の人の47%がワクチンを受けていたが、65歳以下では13%であった。イングランドおよびウェールズ地方でのハイリスク群のインフルエンザワクチン接種率は30%以下であり、ワクチンを受けたハイリスク群の9%は、タイミングが遅くなってからのワクチン接種であった。ハイリスク患者をインフルエンザから守るために、一般医家のワクチンスケジュールとして、ことにハイリスク患者に対しては12月初旬よりインフルエンザワクチン接種を行うようにすべきである。

(CDSC、CDR、7、No.45、401、1997)

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