日本のエイズ患者・HIV 感染者の状況

(平成9年7月〜8月末日)
厚生省エイズ疾病対策課
平成9年9月30日

エイズサーベイランス委員会山崎委員長コメント(要旨)

1.今回(平成9年7月〜8月末まで)のエイズサーベイランス委員会への報告は患者48名(前回40名)、感染者63名(前回57名)でいずれも前回より多く、合計 111名を記録した。

前回と比較して、日本人感染者が12名増加、外国人感染者は6名減少、日本人患者が8名増加し、外国人患者は同数であり、トータルでは患者・感染者は14名増となった。

なお、患者48名は過去最高の報告数である。

2.依然として、日本人患者・感染者は増加傾向を示しており、特に今回の85名は、過去2番目に多い報告数である。表に示す通り、感染原因別では、異性間の性的接触者が62名と最も多いが、その中特に日本人は47名(約76%)で、過去最高の報告数である。

3.今後とも、日本人患者・感染者の増加を念頭に置き、より一層の感染防止対策を推進するとともに、特に性感染症としてのエイズに対する再認識を促していく必要があると考えている。

4.平成9年1月〜8月末日までの献血件数3,968,538件のうちHIV抗体陽性件数は36件であった。

なお、今回、国内での輸血による日本人のHIV感染が疑われる症例の報告が1例あった。このための対策として、感染の可能性があると思う人には献血を控えるよう注意を喚起するとともに、献血時の問診などによるチェックの徹底をさらに強化する必要がある。

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