インフルエンザウイルスB型の分離と同定

愛媛県:5月上旬に分離されたインフルエンザウイルスB型2株は、1996/97シーズン用の診断血清では同定できず、PCRとB/神奈川/3/76抗血清を用いたHIテストで同定された。

愛媛県立衛生研究所ウイルス科 大瀬戸 光明

岡山県:2月末からA香港型にかわって、B型が分離されるようになった。2月末から3月にかけては主に県南部の定点病院および集団かぜの検体から計6株分離され、これらの株は1996/97シーズン用の診断血清で何とか同定できたが、4月中旬に県中北部の定点で採取された検体から分離された2株は1996/97シーズン用の診断血清では同定できず、国立感染症研究所に同定依頼したところ、B型と同定された。うち1株は大阪で分離された変異株と類似しているが、もう1株は少し違っているようだということ。

なお、5月に入って中北部の2施設で発生した集団かぜおよび定点病院の検体の一部からもインフルエンザウイルスと思われるウイルスが分離されており、現在継代中。

岡山県環境保健センター微生物科 葛谷 光隆 濱野 雅子

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