国立感染症研究所
実地疫学専門家養成コース 第8期研修員募集要項
Field Epidemiology Training Program Japan (FETPJ)


1 目  的

平成11年4月に施行された「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」のもと、都道府県レベルでの感染症対策に関する責務がますます重要となっており、感染症の発生動向調査(サーベイランス)をより充実させるとともに、突発的な健康障害が集団発生した場合に、現地で迅速に積極的疫学調査を行うための健康危機管理に対応できる人材の養成が必要である。
このため、国立感染症研究所に実地疫学専門家養成コースを設置し、感染症の流行・集団発生時に迅速、的確にその実態把握及び原因究明に当たり、かつ平常時には質の高い感染症サーベイランス体制の維持・改善に貢献できる実地疫学専門家を養成することとしている。また、本コースは国際的な実地疫学専門家(Field Epidemiologist)の養成コースに準拠した、厚生労働省の認定する研修である。

2  対  象    

(1) 国、又は地方公共団体等において感染症対策など地域保健業務業務に従事している者、あるいは従事しようとしている者
(2) 大学等において感染症対策の専門家の養成に携わっている者、あるいは携わろうとしている者

3  期  間 

       平成18年4月〜20年3月(2年間を標準とする)

4  内  容   

国立保健医療科学院で実施される研修、および感染症情報センターのスタッフ及び長期派遣専門家による実地指導により、次の事項を習得させる。

(1) 公衆衛生の現場で必要とされる疫学・統計学および関連法規に関する基礎知識
(2) 感染症危機管理事例発生時の実地疫学調査方法
(3) 感染症サーベイランスデータの分析・評価方法
(4) 感染症危機管理に関する情報の還元・発信
(5) 疫学的・統計学的研究手法
(6) 感染症危機管理についての教育経験

5 研修場所 

国立感染症研究所

国立保健医療科学院

必要に応じ国内及び海外の感染症発生地等 

6 修 了 書

所要の達成事項を修了した者については、国立保健医療科学院長と国立感染症研究所長が連名で発行する

Master of Public Healthとともに、国立感染症研究所が発行する実地疫学専門家認定書を授与します。

7 募集人数 

       5名


8 応募資格        

次のすべての要件を満たしている者
  
(1) 原則として、医師・獣医師等の免許を有し、免許取得後3年以上経過している者
(2) 原則として、地方公共団体、大学、研究所、病院、検疫所等に現在勤務している者、又は勤務しようとしている者
(3) 一部の講義・実習は英語で行われ、また、国外における活動も研修に含まれるので、 その対応が可能な者
(4) 原則として、2年以上の臨床研修あるいは3年以上の公衆衛生活動に従事した経験を有する者

9 研修員の身分等     

研修員は、国家公務員法に基づく職員としての身分は有せず、国立感染症研究所の協力研究員としての身分を有する。
原則として、給与・諸手当は支給されず、また、宿舎は貸与されないものである。

10  経費     

感染症危機管理事例発生時の実地疫学調査に係る経費及び疫学的・統計的研究の経費は、国立感染症研究所が負担する。ただし、研修期間中の滞在費及び交通費は支給しない。

11 採用スケジュール              

平成18年 1月下旬〜2月上旬  応募締め切り・書類選考
  2月22日 筆記及び面接試験
3月3日 合格発表
4月上旬 開講・研修開始

12.出願書類

入学願書(様式第1号)、履歴書(様式第2号)、志願調書(様式第3号)

医師、獣医師等免許証の写し、語学力資格の写し

注)様式1, 2, 3, はここからダウンロードできます(PDFファイル)。

このPDFファイルを見るには Adobe Acrobat Reader日本語版が必要です。こちらのAdobeホームページで入手できます。

13 提出先(照会先)

国立感染症研究所 感染症情報センター  担当:大山
〒162-8640  東京都新宿区戸山1−23−1
Tel 03(5285)1111 内線 5030
Fax 03(5285)1233 

※出願書類の提出に当たっては、封筒に「FETPJ出願書類在中」と朱書きすること。

14      出願締切  

        平成18年1月31日(必着)

15 備  考    

研修員の決定に際しては、地方公共団体から派遣される職員等が優先される場合がある。