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高病原性鳥インフルエンザ
パンデミック(H1N1)2009 - 更新 84
2010年1月22日 WHO (原文)

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update 84

2010年1月17日現在、世界で209以上の国、自治領、地域から、14,142症例以上の死亡例を含む、実験室診断により確定されたパンデミックインフルエンザ(H1N1)2009の症例が報告されている。

WHOはWHOの地域事務所や加盟国と連絡を密に取り、複数のデータをモニタリングして、パンデミックインフルエンザの流行状況を監視している。

Situation update:

全体のパンデミックインフルエンザの状況は先週と大きな変化は無い。現在パンデミックインフルエンザが流行している地域は北アフリカ、南アジア、ヨーロッパ東部の一部である。北半球のパンデミックインフルエンザの流行は2009年10月後半から11月後半にかけてピークを迎え、その後継続的に減少している。

北アフリカでは全地域でインフルエンザウイルスの感染伝播は認められるものの、ほとんどの地域でピークを越えた模様である。2010年1月前半は、リビアからのみ急性呼吸器疾患(ARI)患者数の増加が報告されている。エジプトからはARI患者数の減少が報告されており、1月に入ってからの流行の減少を示している。西アジアでも、ウイルスの感染伝播は認められるが、流行は減少している。

南アジアでは、北部、西部で引き続きパンデミックインフルエンザウイルスの感染伝播が起こっているが、流行は最近ピークを越えた。インドでは、流行は北部、西部の州に集中していたが、北部は12月中旬、西部は1月初旬にピークを越えた。ネパールでは2009年10月から続くインフルエンザの流行と呼吸器疾患患者報告数の増加は引き続き認められている。

ヨーロッパでは、ポーランド、オーストリア、エストニア、ルーマニア、ハンガリー、モルドバにおいて感染伝播が起こっているが、ルーマニアを除きインフルエンザ様症状(ILI)患者報告数は11月のピーク以降減少している。検査した検体のうちパンデミックインフルエンザ陽性の割合が20%まで低下した(2009年11月のピーク時は45%)。現在ヨーロッパで検出されているインフルエンザウイルスのほとんどがパンデミックウイルスで、季節性インフルエンザウイルスは、検出されて入るものの散発的である。

東アジアでも、インフルエンザの流行は認めるが、その程度は低下している。モンゴルでは1月上旬に呼吸器疾患患者報告数が増加し、ILI患者数も2009年10月以降季節性のベースラインレベルを上回っているが、11月のピーク以降その値は減少し続けている。日本では2009年11月のピーク以来流行は減少しているが、沖縄県だけは12月後半に流行の増加が認められた。中国、韓国、香港では感染伝播は広範囲で認められているが、流行そのものはおさまっている。東アジア地域では、パンデミックインフルエンザウイルスが優勢であるが、中国北部では、少ない数ではあるが、季節性インフルエンザH3N2ウイルスの流行が報告されている。

アメリカ大陸地域では、温帯地域、熱帯地域を問わず、全体としてインフルエンザの流行は低い。

南半球の温帯地域では、依然として散発的なパンデミックインフルエンザ症例の報告があるが、大きな流行は認められていない。



地域名 累積総数
2010年1月10日まで
死亡例
WHOアフリカ地域 (AFRO) 131
WHOアメリカ地域 (AMRO) 少なくとも7,094
WHO東地中海地域 (EMRO) 941
WHOヨーロッパ地域 (EURO) 少なくとも3,039
WHO東南アジア地域 (SEARO) 1,366
WHO西太平洋地域 (WPRO) 1,511
総計 少なくとも 14,142
 

※各地域における更新情報については下記のページをご覧ください
WHOアフリカ地域(AFRO:Regional Office for Africa)
WHOアメリカ地域(AMRO:Regional Office for the Americas)
WHO東地中海地域(EMRO:Regional Office for the Eastern Mediterranean)
WHOヨーロッパ地域(EURO:Regional Office for Europe)
WHO東南アジア地域(SEARO:Regional Office for South-East Asia)
WHO西太平洋地域(WPRO:Regional Office for the Western Pacific)
(2010/1/26 IDSC 更新)
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