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パンデミック(H1N1)2009 - 更新 74 2009年11月13日 WHO (原文) |
更新履歴 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
update 74 2009年11月13日−2009年11月8日現在、世界で206以上の国、自治領、地域から、6250症例以上の死亡例を含む、実験室診断により確定されたパンデミックインフルエンザ(H1N1)2009の症例が報告されている。 世界各国が、特に軽症例について全数報告を中止しているため、実際に発生している症例数よりも、報告数ははるかに低くなっていると思われる。WHOは、WHOの地域事務所や加盟国と連絡を密に取り、複数のデータをモニタリングして、パンデミックインフルエンザの流行状況を監視している。 Situation update: 今年は、インフルエンザシーズンが北半球で驚くほど早く始まり、北米ではすでにピークに達した兆候が見られるが、ヨーロッパのほとんどの地域と中央、東アジアでは、徐々に増加している。 北米大陸では、カナダにおいて、インフルエンザの流行が西から東へと移動するにつれ、インフルエンザ様疾患(ILI)患者数の急激な増加とパンデミックH1N1ウイルスの検出数、さらに過去3週間の学校でのアウトブレイク数が急激に増加している。アメリカでは、インフルエンザの感染拡大は地理的にほぼ全国的に広がっているが、先週と比較し大きな変化はない。0−4歳、5−17歳、18−49歳の入院率は、以前のインフルエンザシーズンのそれを越えた。流行が初期にみられたアメリカ南部、南東部ではピークを越えたように見える。メキシコでは、全国的にインフルエンザの流行は持続しているが、9月初旬以来、特に中央部、南部メキシコで、流行がみられる。 ヨーロッパと中央アジアでは、パンデミックの流行が東に向かうにつれて、大陸全体でインフルエンザの感染伝播が継続的に認められる。少なくとも西ヨーロッパの10カ国(アイスランド、ポーランド、ルーマニア、ベルギー、ドイツ、オランダ、ノルウェー、スペイン、スウェーデン、イギリス)で、パンデミックインフルエンザウイルスの流行を認めながら、定点サンプルにおけるインフルエンザ陽性検体の割合が20%を持続的に越えている。パンデミック(H1N1)2009の流行と平行して高率、あるいは非常に高率の呼吸器疾患を報告している国は、オランダ、イタリア、ヨーロッパ北部のほとんどの国々、ベラルーシ、ブルガリア、ロシア(特にウラレス地方)である。流行がピークを迎えている国もいくつかある。アイスランド、アイルランド、イギリスの一部(北部アイルランド)は初秋に非常に感染が流行した。ウクライナでは、急激なパンデミックインフルエンザ患者の増加を受けて、ウクライナ保健省はWHOヨーロッパ事務局に調査と援助を要請した。調査の中間報告によると、重症症例数はほかの国と変わらず、感染経路、ウイルスの病原性に関して変化は認められなかった。 ヨーロッパにおける、株型を調査したインフルエンザAウイルスのうち、99%以上がパンデミック(H1N1)2009であった。ただし、ロシアでは10%近くが季節性インフルエンザH3N2および季節性H1N1であった。 西アジアでは、インフルエンザ流行の増加がいくつかの国で見られる。イスラエルではILIの発症率とパンデミックウイルスの検出率が過去3週間増加している。アフガニスタンでは、定点での急性呼吸器感染症(ARI)の割合がここ3〜4週間増加しているが、特にここ1〜2週間は目立っている。 東アジアでは、モンゴルにおいて、インフルエンザの流行が増加しており、医療機関への大きな影響が出ていると報告されている。中国では、定点機関へのILIの割合と、呼吸器系サンプルのインフルエンザ陽性率がここ3〜4週にわたって増加している。中国で検出されたインフルエンザウイルスの80%以上がパンデミック(H1N1)2009であった。香港では、パンデミックインフルエンザH1N1が優勢であった9月、10月に比べ、ILI発症率がベースライン値に戻った。日本では、全国的にインフルエンザの流行が活発である。北海道が現在のところ最も影響を受けているが、最近その活動がピークを迎えたようである。 カリブ海領域でのパンデミックインフルエンザの感染拡大と流行は、依然優勢であるが、最近のデータによると、Caribbean Epidemiology Centre (CAREC)に属する国々では、ARIや重症急性呼吸器感染症(SARI)の発症率は減少傾向にあり、ピークを過ぎた可能性がある。そのほかの中央、南アメリカの熱帯地域の国々でも、インフルエンザの流行がおさまってきているとの報告が続いている。 ネパールとスリランカを除き、南、および東南アジアでのインフルエンザ感染伝播は減少傾向にある。 南半球の温帯地域では、この数週間パンデミックインフルエンザの流行に関するレポートは少ない。特記すべき点としては、アルゼンチンの首都周辺でパンデミックインフルエンザの集団発生が報告されている。
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WHOアフリカ地域(AFRO:Regional Office for Africa) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
WHOアメリカ地域(AMRO:Regional Office for the Americas) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
WHO東地中海地域(EMRO:Regional Office for the Eastern Mediterranean) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
WHOヨーロッパ地域(EURO:Regional Office for Europe) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
WHO東南アジア地域(SEARO:Regional Office for South-East Asia) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
WHO西太平洋地域(WPRO:Regional Office for the Western Pacific) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(2009/11/30 IDSC 更新) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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