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パンデミック(H1N1)2009 - 更新 70 2009年10月16日 WHO (原文) |
更新履歴 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
update 70 2009年10月11日現在、世界でパンデミックインフルエンザH1N1 2009の実験室診断による報告数が、39万9千例以上そして4735例を超える死亡例の報告がWHOにあった。 多くの国々が報告症例、特に軽症例の報告を中止しているため、報告数は実際の症例数よりもかなり少ない報告数である。WHOはWHO地域事務局および協力機関との緊密な協議を介して、また複数の情報を介してパンデミックの進行状況を積極的にモニタリングしている。 インフルエンザの活動性は、北半球の温帯地域全体で増加が続いている。北米では、米国全土でインフルエンザ様疾患(ILI)の発症率が季節性のベースラインよりも高い割合となり、臨床検体からパンデミックH1N1 2009ウイルスが高い割合で検出されている。カナダは複数の州でベースラインを上回り、3週続けてILIの割合増加が報告されている。メキシコも複数の地域で患者の集中や感染伝播が続いていることを報告している。西ヨーロッパおよび北アジアでは複数の国々でILIの割合が増加し、ベースラインを上回っているが、北アメリカで広域に広がっている状況とは類似しない。注目すべき点として、中国で検出されたインフルエンザウイルスの半数近くは季節性インフルエンザA(H3N2)ウイルスで、先にA(H3N2)ウイルスが流行し、パンデミックH1N1 2009ウイルスとともに流行している。 熱帯地域の国々は、ピークにある国、減少傾向にある国、増加している国が混在している。アメリカ大陸の熱帯地域では、複数のカリブ海諸島の国々は増加傾向にある一方、ブラジル、コスタリカおよびその他の国々ではILIの割合は増加している。南アジアではほとんどの国々がインフルエンザ様疾患の割合の減少を報告している。 南半球の温帯地域のILIの割合は、全ての国々でベースラインを下回るレベルに戻り、パンデミックH1N1 2009ウイルスの報告は非常に低い状態が続いている。 今週発行されたピアレビューを行っている雑誌に掲載された3つの興味深い論文において、カナダ、メキシコ、オーストラリア及びニュージーランドにおける一連のパンデミックインフルエンザ患者の異なった重症度の事例が報告された。
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WHOアフリカ地域(AFRO:Regional Office for Africa) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
WHOアメリカ地域(AMRO:Regional Office for the Americas) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
WHO東地中海地域(EMRO:Regional Office for the Eastern Mediterranean) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
WHOヨーロッパ地域(EURO:Regional Office for Europe) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
WHO東南アジア地域(SEARO:Regional Office for South-East Asia) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
WHO西太平洋地域(WPRO:Regional Office for the Western Pacific) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(2009/10/23 IDSC 更新) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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