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パンデミック(H1N1)2009




良くある質問
パンデミック(H1N1) 2009ワクチンの製造と入手 原文
2009年10月30日

【ワクチンの製造と入手】

パンデミックワクチンはどこで製造されていますか?

いくつかの国においては、監督官庁がパンデミックワクチンを認可(承認)しています。認可にかかる期間の長さは、それぞれの国の医薬品審査の過程、認可されるワクチンの種類、監督官庁への適切な情報提供に対する製造業者の準備体制によります。

パンデミックインフルエンザワクチンの世界的な生産量はどうですか?

10月現在、WHOは、利用可能なすべての生産能力をパンデミックワクチンに注いだとすると、12か月で約30億回接種分を世界的に生産できると見込んでいます。

ワクチンを作るためのパンデミックインフルエンザウイルスはどのような技術を用いて培養増殖されていますか?

これらのワクチンのうち、いくつかの製造業者が細胞培養の技術を使用していますが、ほとんどは鶏卵を用いて製造されています。

パンデミックインフルエンザワクチンはすべての人に十分なほどありますか?

パンデミックインフルエンザワクチンの生産は続いていますが、一部の地域では、ワクチンの需要が供給を上回っているところがあります。この差は、より多くのワクチンが利用可能になることによって、やがて縮小していくものと予想されます。

予防接種の優先的な接種を受ける人はどのような人ですか?

WHOは、自身だけでなく患者を守り、パンデミックにおける医療体制を維持するため、医療従事者を第一の優先順位とすることを継続して推奨しています。

臨床における研究に基づいて、その他のよりリスクの高いグループもまた、優先的な接種者として検討されるべきです。国の機関が、それぞれの国の状況に応じて予防接種計画を立て、実施していくでしょう。

これらのよりリスクの高いグループには、妊婦を含む、いくつかの慢性的な基礎疾患のうちひとつ以上をもつ6か月以上のもの、15~49歳の健康成人、健康な小児、50~64歳の健康な成人、65歳以上の健康な高齢者などが属します。

開発途上の国々はパンデミックインフルエンザワクチンが入手できますか? WHOはどのような援助をしてくれますか?

WHOの事務局長は、すべての国々に対して、パンデミックインフルエンザワクチンに対する公平で均等な権利を確保するよう、国際的な団結を求めました。これまで、WHOは、95の低あるいは中収入の国々に対して、世界の国々や地域から(約2億接種分の)確実かつ重要な寄付の後押しをしてきました。WHOの目標は、これらの95の国々において少なくとも人口の10%に接種ができるぐらいの十分なワクチンを供給することです。これらの国々に対する最初のワクチンの供給配備は、2009年11月から2010年2月にかけて実施されると予想します。

ワクチンを接種したい人はどのようにすれば接種を受けられますか?

それぞれの国の保健分野を担当する機関が、国内の予防接種キャンペーンをどのように実施するかを決めることになります。彼らが、パンデミックインフルエンザワクチンが接種可能かどうか、また、どこでどのように接種可能かを最も良く知っているでしょう。




(2009/12/14 IDSC 更新)

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