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高病原性鳥インフルエンザ



インフルエンザA(H1N1)−更新 11

      2009年5月3日 WHO(原文


2009年5月3日6時00分世界標準時(訳注:日本時間 5月3日午後3時00分)現在、17カ国が合計787例のインフルエンザA(H1N1)感染を公式に報告している。

メキシコは、19例の死亡例を含む506例の確定ヒト症例を報告している。この48時間にメキシコからの報告が増加したのは、以前に収集された検体の検査が進行中であることを反映している。アメリカ合衆国政府は、1名の死亡者を含む160例の検査確定されたヒト症例を報告している。

以下の国が検査確定された症例を報告しているが、死亡者はいない:オーストリア(1例)、カナダ(70例)、中国香港特別行政区(1例)、コスタリカ(1例)、デンマーク(1例)、フランス(2例)、ドイツ(6例)、アイルランド(1例)、イスラエル(3例)、オランダ(1例)、ニュージーランド(4例)、韓国(1例)、スペイン(13例)、スイス(1例)、英国(15例)。

状況に関するさらなる情報はWHOのウェブサイトで定期的に閲覧可能になる。

WHOは通常の旅行の制限や国境の閉鎖をなんら勧告していない。体調の悪い人は国際渡航を延期し、国際渡航ののちに症状を呈している人は医療機関を受診することを、国の当局の指針に沿って行うことが賢明であろう。

カナダは、アルバータ州のブタの群れにおいてA(H1N1)ウイルスを同定したことを5月2日に報告した。それらのブタが、最近メキシコから帰ってきてインフルエンザ様症状を呈してブタに接触したカナダ人の農夫のウイルスに曝露したことは大いにあり得る。現時点において、ヒトからブタへの転移を通じてウイルスが適応したことを示すものはない。

十分に調理された豚肉や豚肉の加工製品を消費することで、このウイルスに感染するリスクもない。

個々の人々は、定期的に石鹸と水でしっかり手を洗うことが勧められ、インフルエンザ様疾患の症状を呈した際には医療機関を受診するべきである。



(2009/5/4 IDSC 更新)
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