状況は急速に進展し続けている。2009年4月29日18時00分世界標準時(訳注:日本時間 4月29日午前3時00分)現在、9カ国が合計148例のブタインフルエンザA/H1N1感染を公式に報告している。アメリカ合衆国政府は91例の検査確定されたヒト症例を報告しており、1名の死亡者がいる。メキシコ政府は、7例の死亡例を含む26例の確定ヒト症例を報告している。
以下の国が検査確定された症例を報告しているが、死亡者はいない:オーストリア(1例)、カナダ(13例)、ドイツ(3例)、イスラエル(2例)、ニュージーランド(3例)、スペイン(4例)、英国(5例)。
状況に関するさらなる情報はWHOのウェブサイトで定期的に閲覧可能になる。
WHOは通常の旅行の制限や国境の閉鎖をなんら勧告していない。体調の悪い人は国際渡航を延期し、国際渡航ののちに症状を呈している人は医療機関を受診することを、国の当局の指針に沿って行うことが賢明であろう。
十分に調理された豚肉や豚の加工製品を消費することで、このウイルスに感染するリスクもない。個々の人々は、定期的に石鹸と水でしっかり手を洗うことが勧められ、インフルエンザ様疾患の症状を呈した際には医療機関を受診するべきである。
(2009/4/30 IDSC 更新)
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