ブタインフルエンザA(H1N1)の集団発生に関する現在の状況は急速に進展しつつある。2009年4月27日現在、アメリカ合衆国政府は40例の検査確定されたブタインフルエンザA(H1N1)のヒト症例を報告しており、死亡者はいない。メキシコ政府は同じウイルスのヒト感染確定例を26例報告している。カナダは6例を報告しており、死亡者はいない。スペインは1例報告し、死亡者はいない。
状況に関するさらなる情報はWHOのウェブサイトで定期的に閲覧可能になる。
WHOは通常の旅行の制限や国境の閉鎖をなんら勧告していない。体調の悪い人は国際的な渡航を延期し、国際的な渡航ののちに症状を呈している人は医療機関を受診することを、国の当局の指針に沿って行うことが賢明であろう。
十分に調理された豚肉や豚の加工製品を消費することで、このウイルスの感染に関するリスクはない。個々の人々は、定期的に石鹸と水でしっかり手を洗うことが勧められ、インフルエンザ様疾患の症状を呈した際には医療機関を受診するべきである。
(2009/4/29 IDSC 更新)
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