国立感染症研究所 感染症情報センター
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高病原性鳥インフルエンザ



新型インフルエンザA(H1N1)症例の調査に使用する症例定義の
暫定的な手引き
−改訂版

      アメリカ東部時間2009年6月1日午後12時15分 
               CDC(原文


※以前のバージョンはこちら

  本文書は新型インフルエンザA(H1N1)ウイルス(以前はswine-origin influenza virus, S-OIVと呼ばれていた)のヒト症例に関する調査を実施する州及び地域の保健部局のための暫定的な手引きである。下記の症例定義は新型インフルエンザA(H1N1)ウイルス感染が疑われる(suspected)、疑いが濃厚(probable)及び確定(confirmed)症例についての公衆衛生的調査を目的としたものである。本手引きは、季節性インフルエンザサーベイランスの目的で使用されるインフルエンザ様疾患(Influenza-like illness, ILI)に特異的な症例定義を含むように更新された。

 ILIは、インフルエンザ以外の明らかな原因がなく、発熱(37.8℃以上)と、咳または咽頭痛があること、と定義される。


新型インフルエンザA(H1N1)ウイルス感染の症例定義

 新型インフルエンザA(H1N1)ウイルス感染が確認された症例(confirmed case)は、インフルエンザ様症状を有し、次に示す検査のうち1つ以上のもので新型インフルエンザ感染を検査室で確定したヒトと定義する:
  1. リアルタイムRT-PCR
  2. ウイルス培養

 新型インフルエンザA(H1N1)ウイルス感染の疑いが濃厚な症例(probable case)は、インフルエンザ様症状を有し、インフルエンザA型陽性であるが、インフルエンザのRT-PCRでヒトH1及びH3が陰性であるヒトと定義する。


オプション
 新型インフルエンザA(H1N1)の感染が疑われる例(suspected case)は、確定例(confirmed case)、疑いが濃厚な症例(probable case)の症例定義を満たさない人で、新型インフルエンザH1N1検査陰性ではなく、以下を満たす人と定義する:

  • 65歳未満の人で、今までは健康で、ILIで入院となった人、

または

  • ILIがあるが、確定症例の発生していない州に在住し、かつ、少なくとも1例以上確定例、または疑いが濃厚な症例が報告されている州または郡に旅行したことがある人

または

  • ILIがあり、発症前7日間以内に確定例、または疑いが濃厚な症例と疫学的リンクのある人


 


(2009/6/8 IDSC 更新)

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