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2003/7/7

重症急性呼吸器症候群(SARS)



推奨インフルエンザワクチンの構成(抄訳)


北半球:2003-2004

2003-2004年インフルエンザシーズンに使用するインフルエンザウイルスのワクチン構成成分の推奨の補遺

2003年2月28日にWHOは2003-2004年のインフルエンザシーズンに用いるインフルエンザワクチン製造株の推奨構成について発表した。データ不足のため、A(H3N2)株についての判断は保留された。その後の抗赤血球凝集素(HA)反応で、最近の分離ウイルス中に占めるA/パナマ/2007/99と異なり、A/福建/411/2002に類似した株の割合が増加しているという、追加データが確認された。しかしながら、ワクチン作成に適した孵化鶏卵分離されたA/福建/411/2002-様ウイルスが無いことから、また、最近の分離株の多くの抗原性がA/パナマ/2007/99と近いことから、2003-2004年シーズンのワクチンのA(H3N2)成分としては、A/モスクワ/10/99(H3N2)-様ウイルスを含むことを推奨する。

これに従い、2003-2004年シーズン(北半球の冬)に使用するワクチンが以下の成分を含むことを推奨する:

・ A/ニューカレドニア/20/99(H1N1)−様ウイルス
・ A/モスクワ/10/99(H3N2)*−様ウイルス
・ B/香港/330/2001**−様ウイルス

*広く使われているワクチン株としてはA/パナマ/2007/99がある
**現在使われている株としてはB/山東/7/97, B/香港/330/2001, B/香港/1434/2002 がある

更に詳しい情報や、不活化ワクチンの標準化の検定用試薬の入手に関しては、Weekly Epidemiological Record Vol. 78 No. 9, 2003, pp. 58-62を参照してください。


南半球:2003

2003年のシーズン(南半球の冬)に用いるワクチンは以下を含んでいることを推奨する:

・ A/ニューカレドニア/20/99(H1N1)−様ウイルス
・ A/モスクワ/10/99(H3N2)*−様ウイルス
・ B/香港/330/2001**−様ウイルス

 *広く使われているワクチン株としてはA/パナマ/2007/99がある
 **現在使われている株としてはB/山東/7/97, B/香港/330/2001, B/香港/1434/2002 がある
Weekly Epidemiological Record Vol. 77, 41, 2003を参照。)

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