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3/31/2003

重症急性呼吸器症候群(SARS)−14


(仮訳)

WHOによる重症急性呼吸器症候群(SARS)
多国同時集団発生の報告
(3月29日、更新第14報)


患者情報と感染が報告された国に関する最新報告

本日までに、13カ国から累積で1,550例の症例と54例の死亡例の報告がされている。これは昨日までと比べ、65症例と1死亡例の増加である。

WHOの感染症専門家であり、WHO専門官の中で最初にこの新興感染症の集団発生を検知し、ハノイで最も初期に発生した患者の治療にあたったCarlo Urbani博士が、本日、タイでSARSのために死亡した。これにより1例の死亡が本日追加されている(下記は感染症情報センター翻訳版へリンクしていますDr. Carlo Urbani of the World Health Organisation dies of SARS)。

ベトナムにおける症例数は6日間連続して58例と変わらず、ハノイの集団発生の感染制御がうまくいっていることを示唆している。

最も報告数が増加したのは香港中国特別行政区で、45の新規症例の報告があり、カナダからは8症例報告された。米国はさらに8例の疑い例または可能性例を報告した。


 
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