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中華人民共和国衛生部

 SARSの疫学的情報報告(要旨)

 2004/5/19(原文


中国衛生部広報室は5月19日の午後に全国に向けて、SARSの疫学的調査の状況について報告した。

5月18日午前10時から19日午前10時までの間に、中国国内からの新たなSARS “疑似病例”あるいは確定例の報告はなかった。

北京の地壇病院で隔離治療を受けている2例のSARS確定例のうち、国立ウイルス研究所の男性研究者は9日間平熱で経過しており、全身状態も良好と、北京市の専門家委員会にの診断では、退院要件を満たしていることから近日退院の予定である。看護師と同室であった患者は基礎疾患もあり、現在も病状は重いが、すでにSARSとして隔離が必要な期間を満たしているため、隔離解除の要件を満たしていると北京市の専門家委員会は診断し、近日転院し、引き続き基礎疾患の治療を続ける。

世界保健機関(WHO)は5月18日に、今回の中国におけるSARSの集団発生の(確認された)最後の1例が隔離されてからすでに3週間経過したため、ヒト−ヒト感染伝播の危険は制御され、封じ込めが完了したと発表した。WHOは、集団発生が検知、報道されてからの接触者追跡調査および医学的観察措置、迅速な感染制御対策に付いて中国政府を称賛した

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(2004/5/20 掲載)



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