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中華人民共和国衛生部

 SARSの疫学的情報報告(要旨)

 2004/4/26(原文


中国衛生部広報室は4月26日の午後に全国に向けて、SARSの疫学的調査の状況について報告した。

4月25日午前10時から26日午前10時までの間に、新たなSARSが疑われる症例(“疑似病例”)あるいは確定例の報告はなかった。

北京市が報告した確定例(北京市の看護師)の病状は比較的安定しており、10日の間平熱が続いている。当地から報告された5例の疑似病例は、北京地壇病院において治療中である。安徽省からの確定例の病状も安定しており、この症例の密接な接触者で何らかの健康状態の異常を訴えた者は未だみられていない。

各省、自治区、直轄市の衛生庁からの報告によれば、県およびそれより上位の行政区立の病院で、3月20日以降の原因不明肺炎例と死亡例について最近緊急調査を行っているが、現在までのところSARSを疑わせる事例はみつかっていない。

中国疾病予防控制中心(中国CDC)の報告によると、国立ウイルス学研究所関係者で隔離、医学観察中の職員の中で、健康状態に異常を報告した者はいない。3月20日以降この研究所を訪れた人について、ひとりひとり異常がないか調査しており、現在も追跡調査中である。

4月22日以降、安徽省が1例のSARS確定例と1例の疑似病例、北京市が1例の確定例と5例の疑似病例を報告しており、それ以外の省からの報告はない。

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(2004/4/27掲載)

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