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中華人民共和国衛生部

 SARS疫学情報(要旨)

 (2004/1/8)



中国衛生部広報室(新聞公室)は1月8日午後、国内のSARSの疫学情報を公表した。

1月7日から8日午前10:00時までの間に、広東省から1例のSARS感染が疑われる症例と、1例のSARS確定例の治癒、退院が報告された。この他の省からは、SARSが疑われる症例も確定例も報告はなかった。

広東省から報告があった、新たなSARSが疑われる症例は、河南省店市の出身の20歳の女性で、広東省のあるレストランの従業員である。2003年12月25日に体調不良がみられ、26日に発熱し、31日に広州市越秀区の第一人民医院発熱外来を受診し、隔離治療のため入院となった。2004年1月7日午後に、広東省広州市当局が総合的にSARSが疑われる症例であると診断し、広州市第八人民医院へ転院させ、隔離治療を行うと共に、流行状況の疫学調査および診断のための臨床検査を平行して開始している。現在のところ患者の病状は安定しており、連続して7日間発熱は無い。密接な接触者48名と日常的な接触があった者52名は、発熱もなく健康状態に異常はない。

1月5日に公表された広州市の一例目のSARS確定例(32歳男性)は、医療関係者の治療努力により中国衛生部の定めた退院要件を満たし、本日退院となった。また、この患者と接触のあったすべての者は、発熱などの異常も見られず、最後の一人の隔離が今日解除された。

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(2004/1/9掲載)

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