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中華人民共和国衛生部(新聞稿)

 広東省のSARS症例の診断が確定(要旨)

 (2004/1/5)



広東省のSARSが疑われた症例に、SARS確定例の確定診断

中国衛生部広報室(新聞弁公室)は本日報道機関に対し、2003年12月27日に報告された、SARSを疑う症例の検査結果が確定し、SARS確定例となったことを公表した。本例は、昨年中国がSARSの制御と封じ込めに成功して以来の、初めての確定症例である。

中国疾病預防控制中心(中国CDC)と広東省疾病預防控制中心(広東省CDC)が、多くの検査試薬と方法を用いて行った検査結果と、世界保健機関(WHO)のネットワークに「属する検査施設での検査結果が一致したもので、これにより症例はSARS確定例と診断される。

この症例が2003年12月27日にSARSと疑われた時点から、広東省では迅速に疫学的調査が着手され、患者の住居および立ち寄り先に対して消毒をはじめとした対応をとり、密接な接触者に対しては隔離と医学的経過観察がなされた。中国衛生部では、広東省より報告があった後直ちに、臨床医学、感染症学、検査診断学などの専門家からなる調査団を編成し、現地での調査対応の支援に派遣した。症例は診断治療後、現在病状は安定しており、症状も消失している。患者の密接な接触者42名と日常的な接触のあった39名は、発熱もなく健康状態に異常はない。現時点では、25名の密接な接触者と日常的な接触のあった者すべてに対して、隔離と医学的経過観察が解除されている。

このほかに、広東省から新たに1例のSARS症例が報告されており、衛生担当部局は各レベルにおいて、SARSの感染防止対策を重視し、感染予防措置を遵守し、職責を果たす努力が必要である。また、各担当者、担当部局は、疫学的情報に注意し、症例の早期検知、早期報告、早期隔離、早期治療の原則を心がけ、一般国民の健康と正常な社旗生産的活動と生活秩序を保つ必要がある。



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(2004/1/6掲載)

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