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中華人民共和国衛生部

 SARSの疫学的情報報告(要旨)

 (2003/12/27)



中国衛生部広報室は12月27日の午後に全国に向けて、SARSの疫学的調査の状況について報告した。

12月26日から27日の間に、広東省から1例のSARS疑い例が報告された。

現時点では、国内にこの1例の疑い例すなわち臨床診断例だけである。

広東省から報告された疑い例は男性で、32歳のテレビプロデューサーで、12月16日の晩に発熱と頭痛を発症した。12月20日に中山大学附属第一医院(Zhongshan University 1st Affiliated Hospital)を受診し、右下肺野の肺炎であると診断され、救急診療部の観察室に収容され、隔離治療が行われた。12月24日には、広州市第八人民医院(Guangzhou 8th People's Hospital)の隔離病棟へ搬送された。

12月26日の午後に、中国衛生部と広東省からの専門家から成る合同委員会によって検討したのちに、この症例をSARS疑い例と診断した。これは病原診断の手始めで、現在さらに検査が行われている。現在の患者の状態は安定しており、また、密接な接触者の間にも発熱者などの異常は見られていない。

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(2003/1/5掲載)

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