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中華人民共和国衛生部

 SARSの疫学的情報報告(要旨)

 (2003/12/28〜2004/1/4)



中国衛生部広報室のSARSの疫学的調査の状況に関する報告によると、12月28日から1月4日午後までの間に新たなSARSを疑う症例の報告は無く、中国全土で、広東省からの1例の臨床診断によるSARS疑い例の報告に留まっている。

現在、患者の状態は緩解、発熱もなく安定しており、また、密接な接触者42名と、一般的接触だけの者39名のいずれからも、発熱者などの異常は見られていない。これまでに、一般的接触者全員と、密接な接触者18名の医学的観察が解除されている。

12月27日以来中国衛生部は、多方面からこの症例について検討し、さらに詳細な調査を進めた。また、中国疾病ヤ、防控制中心(中国CDC)と広東省CDCは国内外の診断検査試薬を用いて検査を行い、抗体検査において感染の可能性が示唆されたが、抗原検査(PCR法)は陰性であった。従って現在中国衛生部は、世界保健機関(WHO)と密接に連携し、WHOネットワークの検査施設を中心とした国際的な外部検査機関において検査を実施し、診断を確定する予定である。


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(2003/1/5掲載)

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