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SARS特別委員会発表

 台湾のSARS臨時特別委員会発表 7 (要旨)

 (2003/12/22)



SARS症例C氏の回復状況は良好で、患者家族2名の自主健康管理は26日に解除となる


1. SARS感染症例C氏の最新の状況は良好に回復しつつあり、呼吸困難などの呼吸器症状や、腹部症状、全身倦怠感、下痢などの症状も消え、経鼻酸素チューブもはずされ、ベッドからはなれての移動もできるようになり、精神状態も胸部レントゲン所見も著しく改善した。

2. 現在、患者の父親と配偶者の2人だけが、自主管理下にあるが、12月26日の午前零時に解除になる。C氏の治療、看護と、清掃などに携わった人々は、三軍總醫院(Tri-Service General Hospital)と台北市立和平醫院(Hoping Hospital)併せて39人にのぼり、これらすべての人々に、それぞれが最後にSARS症例と接触してから10日間の出国制限が出されたが、この間体温の異常を認めた者はおらず期間を終了した。

3. 本日22日の、行政院SARS予防および対策臨時特別委員会(SARS Contingency Committee)決議によると、患者を直接治療、看護した医師、看護師、その他の関連業務従事者、およびウイルス活性のあるSARSの病原体を取り扱う研究に従事する者などは、出国する前10日のあいだは、SARS症例との接触、SARSウイルスやそれに関連する実験を避けなければならず、業務管轄当局か職場の責任者による、海外渡航が可能であるとの証明書が必要となる。

4. SARSの感染制御対策に必要な物資は十分にあり、マスクなどが不足することは無いので、一般国民はパニックに陥ったり、買いだめをしたりする必要はない。台湾衛生署は再度一般の人々に対し、発熱や咳の症状があるとき、病気の人を訪問するときに、通常の医療用マスクの着用が適切であり、また、毎日2回の体温測定することを習慣とし、個人の衛生状態を良く保つことを呼びかける。

5. SARS症例と密接な接触をした人々は全員、「発熱は無く、感染伝播の危険も無く、隔離もされていない」ので、台湾疾病管制局(台湾CDC)としては、これらの人々からの感染伝播のおそれは無く、これらの人に対し偏見を持って接することのないように再び強調したい。SARS患者が連続して10日の間発熱が見られなければ、もはや感染伝播の可能性は無く、同じ地区に住む人々は心配することなく、受け入れるべきである。この症例は18日に解熱しており、今朝22日まで発熱はみられていない。

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(2003/12/25掲載)

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