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MOH logo シンガポール衛生省

SARS Press Releases(2003/12/18)

シンガポールにおけるSARS予防対策の最新状況


背 景

シンガポール衛生署は昨日、2003年12月7日から10日の間に、シンガポールにいた台湾人SARS事例について報告した。この患者はシンガポール滞在中の3日間を通して発熱していなかった。彼はシンガポールを2003年12月10日早朝に離れ、台湾に帰国後の同日夕方にはじめて発熱した。

接触者追跡調査が完了

シンガポール衛生署は接触者追跡調査を完了した。総計276名が、台湾人のSARS患者が7日から10日の間にシンガポールに滞在した際に、接触したことが特定された。これは、シンガポールから台湾へのCI-662便に2003年12月10日に乗り合わせ、シンガポールへ帰国している76名の追加接触者を含んでいる。彼らはこの台湾人患者の近くに着席はしていなかった。現在彼らは、健康状態の確認のために経過観察が続けられている。

シンガポール衛生署は、CI-662便に同乗し、台湾人患者と同じエリアに座っていたシンガポール人男性と連絡をとった。このシンガポール人は一旦シンガポールへ帰国したが、再び海外へ向かった。彼は、健康状態は良いと報告している。衛生署はこの人物に対し、発熱と症状を自己監視して、具合が悪くなったら医療機関を受診しなければならないと勧告した。衛生署はまた、その当事国の担当当局へも報告した。

シンガポール衛生署は、さらに5人を12月19日までのHQO(自宅隔離命令)とした。これで、自宅隔離の命令を受けた者は75人となった。これ以外は、電話サーベイランスの対象とされ、自分自身の体温を監視し、具合が悪くなったら医療機関を受診ように指示されている。

現時点まで、5人の接触者だけ具合が悪い。これにはHQO下におかれている一人を含む。彼らは、感染症センター(Communicable Disease Center)で感染症専門医により診察された。全員がSARSでは無いと診断されたが、予防的措置として、彼らはすべて感染症センターに入院している。

厳格な公衆衛生学的対応が実践されており、シンガポール衛生署としては、恐慌をきたす理由はまったく無いことを一般国民に対して断言したい。衛生署は事態を注意深く監視しており、SARSの感染拡大を防ぐために必要な予防的措置は既にとられている。

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(原文は http://app.moh.gov.sg/new/new02.asp?id=1&mid=8900)

(2003/12/19 掲載)

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