IDSCIDSCSARSSARS
 

SARSトップページ > 重症急性呼吸器症候群(SARS)に関するQ&A > 一般の方向け

 

3)その他SARSに関連して


14 どのような症状が出たとき「SARSにかかったかもしれない」と考えればいいですか?

 SARS の症状はQ1にあるように、急な発熱と呼吸器症状を主とします。しかし症状だけでは他にたくさんある感染症と区別がつかない場合が多いのが特徴です。例えば、毎年日本では、インフルエンザだけで年間1,000 万人前後の患者が発生していると推定されます。

したがって、SARS の症状と同じだからといってすべての人が、SARS コロナウイルスに感染したわけではないので、症状が重い、長引いて治りが悪い、同じようなひどい呼吸器の症状の人と密接な接触をした、周りに同じような症状の人が多い、SARS患者が発生している中国の各都市などへの旅行・滞在歴などがある場合など、感染の心配が消えない場合は、先ず医療機関に連絡をしてから、マスクをして受診してください(医療従事者向けQ21参照)。

15 国や自治体でSARSに対してどのような対策がとられていますか?

 現時点で日本の国内にはSARS患者はいないため、輸入例の検知に力が注がれており、体温測定用のサーモグラフィーや到着時の質問票の配布などが検疫所で行われています。また、SARS検査用キット(LAMP法)の配備や、SARSコロナウイルスに類似したウイルスが分離されたハクビシン、タヌキ等の輸入の禁止なども行われています。

各都道府県では、SARS患者を受け入れるための病床の整備や、患者を運ぶための搬送車(アイソレーター)の配備や、最新の知識を得るためのセミナーや講習会、模擬演習が実施されました(医療従事者向けQ13Q14参照)。


16 もしSARSにかかった場合の医療費はどうなりますか?

 SARSと診断された患者については、都道府県知事が入院勧告を行い、感染症法に基づいた入院となります。この勧告を受けて入院する場合には、患者ご本人の医療費の負担はありません。しかし、疑いの段階でSARSとして診断がついていない場合には、一般の医療として取り扱われますので、通常の保険診療と同様の自己負担があります。

トップへ戻る↑

--------------------------------------------------------