国立感染症研究所 感染症情報センター
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Q14. 日本に抗インフルエンザウイルス薬は十分あるのでしょうか?

Q15

 日本では、毎シーズン1000万人分程度の抗インフルエンザウイルス薬が使用されています。例えば2004/05のインフルエンザシーズンでは、オセルタミビル(タミフル)を中心として、約1500万人分準備(医療機関保有分およびメーカー・販売会社の在庫分の合計)されて、1200万人分程度使用され、2005/06シーズンでは、約1200万人分が準備されたようです。ただし、通常インフルエンザシーズンの終了後には、その多くが使用されてしまっているために、数百万人分程度が残るにすぎません。現在、厚生労働省では、パンデミックに備えて、約2500万人分の備蓄を計画していて、2006年12月現在その約半数の備蓄が完了しています。

 抗インフルエンザウイルス薬はパンデミック対策において重要な部分を占めますが、これはあらゆる面を考慮した全体的な計画の一部として考えられるべきであり、その備蓄量についてもその使用法を含めて戦略的に計画される必要があります。






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