国立感染症研究所 感染症情報センター
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Q8. インフルエンザ・パンデミックの「フェーズ(警戒段階)」とは何を意味していますか?

Q9

 20世紀におこったパンデミックの最後は1968−69年でした。現在、世界はそれ以来でインフルエンザ・パンデミックが最もこりやすい環境にあると、WHO(世界保健機関)は考えています。そのためWHOは、世界にパンデミックの脅威の深刻さおよび事前に対策計画を準備する活動を実施する必要について知らせるための制度として、パンデミック警戒レベルとして6つのフェーズを用いています(下図参照)。このフェーズというものは、世界的な視点でのものであり、個別の国に対してのものではありません。

WHOによる6段階のフェーズ

(原文:「世界インフルエンザ事前対策計画(WHO global influenza preparedness plan )」http://www.who.int/csr/disease/avian_influenza/phase/en/index.html)

 2006年12月時点で、世界はフェーズ3にあります。言いかえると、「新しい亜型ウイルス(現時点ではH5N1亜型のこと)により感染して症状があるヒトの患者がいるが、効率よく、持続した伝播(感染の広がり)はヒトの間にはみられていない」という状況です。これがフェーズ4にあがるためには、効率的で持続的なヒト-ヒト感染が確認され、それはある地域に限定しているという二つの条件が必要ですが、もちろん、発見が遅れれば、広範に広がってから発見されることもありうるわけで、この場合は一足飛びにフェーズ5になります。もちろん、最初の発生国で気づかれずに、これまでのパンデミックのように他の国で発生がみられてから確認されれば、いきなりフェーズ6、すなわちパンデミックの宣言と言うことになります。すなわち、注意すべきは、このフェーズと言うのは必ずしも順番にあがっていくとは限らないということです。

 ひとつのフェーズから他のフェーズにいつ移るかを含めて、現時点でのフェーズの指定はWHOの事務局長が行い、それぞれの警告フェーズは、WHO、国際社会、各国政府、産業が取るべき、一連の勧告された活動に対応しています。ひとつのフェーズから他のフェーズへの移行は、インフルエンザの疾患としての特徴や、パンデミックの原因となっているウイルスの特徴などを含めたいくつかの要素により決まります。

WHOのフェーズについての詳細は次の資料をご覧ください。

WHO global influenza preparedness plan
  [英文/PDF]
  [フェーズ邦訳/PDF]

参考文献
Responding to the avian influenza pandemic threat.:Recommended strategic actions(WHO)[PDF]






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