2003年第50週においては、インフルエンザ様疾患の全国レベル報告数は定点当たり0.38で、徐々に報告数が増加しつつある地域が見られる。山形県において一つの保健所地域で警報レベルを超え、流行についての有用な情報を提供している。学校からの報告ではインフルエンザ様疾患の流行にともなう学級／学年閉鎖／休校がこの週新たに34件報告されており、流行の始まりを示唆している。病原微生物検出情報からのウイルスの検出報告は、これまでA/ソ連型1件、A/香港型29件（PCR検出4件含む）、B型11件（PCR検出1件含む）の報告がみられる。