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WHO 更新情報 |
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鳥インフルエンザ−インドネシアにおける状況−更新14
2006年5月23日 WHO(原文) |
症例は北スマトラのKaro地区のKubu Sembelang村における家族内集積事例の一部である。男性は親族の中でH5N1ウイルスに感染した7番目のメンバーであり、6番目に死亡した。さらに1人が、家族の中で最初に病気になっているが、5月4日に呼吸器疾患で死亡した。この女性の埋葬の前には検体が採取されず、女性の死因を決定することは出来ない。しかし、女性の臨床経過がH5N1感染に合致していたので、集団発生の現場にいる疫学者達はこの女性を小集積事例の発端例として含めている。 新たに確認された症例は発端例の兄弟である。検体は5月21日に採取され、同じ日にジャカルタへ空輸された。その夜行われた検査により男性の感染が確認された。男性の10歳になる息子は5月13日に死亡している。父親は息子のケアに密接に関わっており、この接触が感染源の可能性と考えられている。 調査は継続されているが、暫定的な所見によると、発端者の女性が発症し頻繁に咳をしている時に、確定例のうちの3人が4月29日の夜に女性と小さな部屋で一緒に過ごしたことが示唆されている。この中には女性の2人の息子と25歳になる別の兄弟が含まれており、この男性はこの家族の感染したメンバーの中で唯一生き残った症例である。他の感染した家族も隣り合った家に住んでいた。 この集積例の中の全ての確定例は、重症であった時期の患者に対する密接な長期にわたる接触に直接関係している。ヒト−ヒト感染は否定できないものの、他の可能性のある曝露源の調査が続いている。 保健省とWHOはともにこの Kubu Sembelang 村の状況に関心を寄せており、調査と対策を強化している。現在、他の家族のメンバー・密接な接触者・地域一般住民にインフルエンザ様症状をもった症例がさらにないかどうかの調査を優先して行っている。調査によると、現時点では地域一般住民に感染が広がっている証拠はなく、効率的なヒト−ヒト感染が起きたという証拠はない。 ウイルスの調査 この集積例からのヒト・ウイルスは、以前の集団発生の際に北スマトラで家禽から分離されたウイルスに遺伝的に似ている。 (2006/5/24 IDSC 掲載) |
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