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高病原性鳥インフルエンザ

WHO 更新情報
  鳥インフルエンザ−エジプトにおける状況−更新3

    2006年4月6日 WHO(原文


エジプト保健省はH5N1亜型鳥インフルエンザウイルスによる同国11番目のヒト感染症例(3人目の死亡例)を公表した。症例はカイロ北部のMinufiyah行政区域に住む18歳女性である。女性は3月29日に発症し、4月5日に入院して本日死亡した。

エジプトの中央公衆衛生研究所で行なわれた検査は、H5N1感染陽性であった。

現在までに、エジプト保健当局は11名のH5N1亜型感染症例を確認している。うち3例が死亡した。他の場所で見られたのと同様なパターンであるが、すべての症例は小児および若年成人に発生しており、死んだまたは病気の家禽と密接な接触歴を有していた。

エジプトの最初の7例と2人の死亡例は以前のWHO更新に記載されている。

8番目の症例は、ヨルダンで働く31歳のエジプト人である。この男性は最近、カイロの南のFayoum行政区域にある実家を訪問したが、そこでは2月最終週に家禽での集団発生が公式に確認された。そこに滞在している間に男性は家禽の殺処分に加わった。男性はフェリーに乗って2日後の3月29日にヨルダンに戻った。3月30日、呼吸器疾患の症状で入院し、現在まだヨルダンの病院に入院中であり容態は安定している。彼の曝露歴と鳥インフルエンザの潜伏期に関して知られていることから考えて、この男性はエジプトに居る間に感染を獲得したことはほぼ間違いない、とエジプトとヨルダンの保健当局は結論づけた。

9番目の症例は4月5日に政府により発表されたが、南部のSohaj行政区域に住む16ヶ月の女児である。女児の感染は4月4日に検知された。女児は現在入院中で容態は安定している。

10番目の症例は本日発表されたが、カイロ近郊のQaliubiya行政区域に住む8歳の男児である。男児は現在入院中で容態は安定している。



(2006/4/7 IDSC 掲載)

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