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高病原性鳥インフルエンザ

WHO 更新情報
  鳥インフルエンザ−インドネシアにおける状況−更新12

    2006年5月18日 WHO(原文


インドネシア保健省は、H5N1亜型鳥インフルエンザウイルスによるヒト感染例をさらに7例確認した。うち6例が死亡している。

38歳女性の死亡例は、東ジャワのSurabaya市で発生した。女性は5月2日に発症し、7日に入院し、12日に死亡した。この症例はこの地域から初めて報告された事例である。

残りの6例は北スマトラのKaro地区のKubu Sembelang村在住である。6人はすべて親族関係にあり、1人を除いて全てが隣接した家に住んでいた。

Kubu Sembelangでの集団発生に関連して、やはり同じ親族の7番目のメンバーである37歳女性がいる。この女性は4月27日に発症し、呼吸器疾患で5月4日に死亡した。女性の埋葬の前に検体は採取されず、女性の死因は確認することができない。しかしながら、女性はこの家族内小集積の初発症例と考えられる。

スマトラの6例にはこの女性の2人の息子(15歳と17歳)が含まれているが、両名はそれぞれ5月9日と12日に死亡した。28歳になる女性の妹は5月10日に死亡した。この妹には18ヶ月の娘がおり、5月14日に死亡した。5番目の確認症例はまだ生存しているが、初発症例の25歳になる弟である。6番目の確認症例は初発症例の10歳になるおいであり、5月13日に死亡した。

親族のもう一人のメンバーは入院しているが、実験室診断で陰性であったこととH5N1ウイルス感染として妥当な症状がなかったことから、結局除外された。

今回の集団発生は、時間と場所に密に関連した小集積事例としては、これまですべての国で報告されたものの中で最大であり、インドネシア保健省、農業省、そしてWHOの疫学者により綿密に調査されている。初発症例の曝露源はいまだ調査中であるが、感染家禽かまたはその糞で汚染された環境への曝露がもっとも可能性がありそうである。



(2006/5/19 IDSC 掲載)

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