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高病原性鳥インフルエンザ

WHO 更新情報
  鳥インフルエンザ−エジプトにおける状況−更新

    2006年3月29日 WHO(原文


エジプト政府保健省は、H5N1亜型鳥インフルエンザウイルスによる同国2例目のヒト感染死亡症例を確認した。

死亡した患者は、カイロ近くのQaliubiya行政区域の30歳の女性である。患者は、家で鶏の殺処分を行なった後の3月12日に発症し、16日に入院し、27日に死亡した。

エジプトの第1例目は以前報告されているが、同じくQaliubiya在住の30歳の女性であり、3月17日に死亡した。

カイロをベースとするアメリカ海軍医療研究ユニット3(United States Naval Medical Research Unit 3, NAMRU-3)によって行われた検査により、さらに3例が確認された。

最近家禽の殺処分が行なわれた農場で働いていた32歳の男性は、3月16日に発症しその日のうちに入院した。この男性はのちに回復している。

ナイルデルタのGharbiya行政区域にある家禽農場を父親が経営している17歳の男児は、3月18日に発症し翌日に入院した。男児ものちに回復している。

5例目はKafr El-Sheikh行政区域の18歳女性である。女性は弱った裏庭家禽を殺処分したのちに発症し、3月25日に入院した。

現時点では、保健省はNAMRU-3の実験施設からの結果に基づいて5例全てを確認している。これらの症例の検体は診断確認のためにイギリスにあるWHO協力研究施設に送付された。WHOは、この外部確認の結果に従ってその累積症例数の数字を修正する。検査結果は今週後半に出る予定である。

保健当局は、これらの患者への接触者ないしは病鳥に最近曝露した履歴がある者を350人以上スクリーニングした。すべての検査結果はH5N1陰性であった。

エジプトは多くの家禽を保有しているが、それらの多くがヒトに非常に近接した屋上テラスで飼育されている。家禽におけるH5N1の集団発生は今ではエジプトの26の行政区域のうち19において報告されている。2月17日に最初の集団発生が確認されて以来、2,500万羽以上が死んだか殺処分された。

(2006/3/30 IDSC 掲載)

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