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高病原性鳥インフルエンザ

WHO 更新情報
  鳥インフルエンザ:トルコにおける状況−更新5

    2006年1月16日 WHO(原文


アンカラにあるトルコ国立インフルエンザセンターで行われた検査結果により、さらに2人のH5N1亜型鳥インフルエンザウイルス感染症例が確認された。新たに確認された患者のうち1人は同国東部Agri県のDogubayazit地区に住む5歳の男の子である。この子は入院しており容態は安定している。

この子の14歳になる姉は、H5N1亜型ウイルスの感染に見られるのと同様の臨床症状を伴う呼吸器疾患によって1月15日に死亡した。本日受け取られた検査結果により、この子の感染が確認された。

今日までにトルコで見られた他の症例と同様に、2人の小児は共に病鳥への直接的曝露ののちに発症した。

1月1日、この家族が所有する鳥の群れの中でアヒルが死にはじめた。その日、姉は弟と一緒にアヒルを屠殺し、食用にした。2人とも1月4日に発症し、1月11日に入院した。その他の家族に発症しているものはいない。これらの新たに確認された症例により、トルコの症例数は合計20となり、うち4例が死亡している。20例のうち18例が4歳から18歳までの小児である。

診断の確認およびさらなる分析のために、多数の患者検体がイギリスにあるWHO協力研究施設に送付されている。イギリスの研究施設からの結果を受け取り次第、WHOは検査確定症例の累積数表におけるトルコの症例数および死亡数を修正する。

鳥における新たな集団発生がトルコ全土から報告され続けている。現在までに、高病原性H5N1鳥インフルエンザの家禽における集団発生は、同国81県のうち12県で確認されている。さらに19県で集団発生の調査が行なわれている。

(2006/1/17 IDSC 掲載)

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