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高病原性鳥インフルエンザ

WHO 更新情報
  鳥インフルエンザ:トルコにおける状況−更新3

    2006年1月10日 WHO(原文


トルコ国内の実験室で行われた検査結果により、鳥インフルエンザH5N1亜型ウイルスによる、同国15番目のヒト感染症例が確認された。患者は37歳の女性で、病鳥への曝露歴がある。患者は同国中央部のSivas県に住んでおり、同県はヒト症例を報告する7番目の県となる。同県では家禽の間での鳥インフルエンザの集団発生は公式には報告されていないが、鳥の間での集団発生が確認されている地域の近くにある。

鳥における流行の状況は進展しており、新しい地域における新しい集団発生が目下調査されている。現時点までの証拠はすべて、患者は病鳥との密接な接触後に感染したことを示している。

トルコ政府は、公衆の意識向上のための大規模なキャンペーンにのりだした。国民が鳥インフルエンザについてよりよく理解し、鳥における流行についてのより完全な情報が加えて得られるのであれば、鳥での疾病対策が行われるまでの間、さらにヒト症例がでるリスクを減少させる助けになる。感染が確認された症例と現在調査中の症例の多くが子どもであるために、感染リスクの高い行動に関してのメッセージが子どもにとどくことが重要である。

オセルタミビル(タミフル)の約10万人分の治療コースが金曜日の夕刻にトルコに到着した。この供給量は、現在治療用および感染リスクのある者の予防内服用に使われており、トルコ保健当局職員は、現在の状況に対応するには十分量であると考えている。WHOは実験室診断について追加支援を準備し、これは一両日のうちに到着する予定である。

WHOヨーロッパ地域事務局事務局長のDr Marc Danzonは、トルコ政府保健省と協議するために明日アンカラに到着する。両者はともに現状の評価を行い、追加して必要な援助につき協議する。

(2006/1/11 IDSC 掲載)

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