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WHO 更新情報 |
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鳥インフルエンザ:中国とインドネシアにおける状況−更新41
2005年11月17日 WHO(原文) |
中 国 中国保健省はH5N1亜型鳥インフルエンザのヒト感染例を同国として初めて2例確認した。1例目は南部にある湖南省の9歳の少年である。この少年は10月17日に呼吸器症状で入院し、すでに退院して完全に回復している。 2例目は南東部にある安徽省の家禽農場で働いていた24歳の女性である。この女性は11月1日に発症し、7日に重症肺炎で入院し、10日に死亡した。 検体検査は、北京にある中国疾病制御予防センター(CDC)で行なわれた。 湖南省ではさらに2例のヒト感染可能性例が調査されている。1例目は上記の少年の12歳になる姉である。少女は10月16日に入院し、翌日重症の両側肺炎および急性呼吸促迫症候群(ARDS)により死亡した。少女から採取された検体は検査には不適当であり、その死因を確実に知ることはおそらく不可能であろう。中国の専門家によればH5N1亜型感染を示す証拠は十分にあると考えられるが、WHOは検査診断された症例のみを報告する。 調査中のもう1例は、湖南省の36歳の男性教師である。この人は10月24日に肺炎で入院した。確定的な検体検査結果はまだ得られていない。ウイルス学および実験室診断の専門家であるWHOチームは、これら湖南省の症例の調査において中国国内の専門家と協同している。 中国におけるヒト症例に対するサーベイランスは、家禽における高病原性H5N1亜型鳥インフルエンザの再発を受け、先月から強化された。10月19日以来中国では、北東部の遼寧省から西部の新彊自治区に至るまで6つの省で11の新たな集団発生を報告している。湖南省と安徽省−ヒト症例が確認された2つの省−は最近集団発生のあった省に含まれる。
インドネシア
インドネシア保健省は本日、H5N1亜型鳥インフルエンザウイルスによるさらに2例のヒト感染症例を確認した。いずれの症例も死亡している。 新たに確認された1例目はジャカルタ在住の16歳の少女であった。この子は11月4日に発症し、6日に入院し、8日に死亡した。 2例目はジャカルタ在住の20歳女性であった。この人は11月5日に発症し、9日に入院し、12日に死亡した。 両症例とも香港にあるWHOリファレンス研究施設にて確認された。現地調査が行なわれている。 これらの新たに確認された症例により、インドネシアの症例は合計11例になった。うち7例が死亡している。
(2005/11/18 IDSC 掲載) |
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