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WHO 更新情報 |
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鳥インフルエンザ インドネシアの状況−更新31
2005年9月22日 WHO(原文) |
インドネシア政府保健省は、H5N1亜型鳥インフルエンザウイルス感染者が更に1人でたことを本日確認した。患者は8歳の男の子で、陽性の検査結果は香港のWHOリファレンス研究施設で得られた。患者は観察と治療のために病院に入院している。現在のインドネシア政府の調査では、H5N1亜型ウイルスが容易にヒトーヒト感染をしている証拠は見つかっていない。
インドネシアにおける鳥インフルエンザ流行の背景 2003年の中頃より、インドネシアは家禽の間での鳥インフルエンザの流行が続いている。本日公表された新しい症例がでる前にも、2例の症例が実験室検査で確認されており、1例の確認は本年7月、他の1例は9月であった。これら3例の症例については、いずれもWHOの協力のもとインドネシア政府によって調査が行われ、さらなる症例がないかどうかの調査も行われている。
これまでの調査では、H5N1亜型ウイルスが容易にヒト-ヒト感染をしている証拠は見つかっていない。WHOは現在のパンデミック警報レベルを上げてはいない。しかし、WHOは状況を今後も注意深く監視し続ける。H5N1亜型ウイルスに影響を受けたアジアの他の地域における経験からみると、インドネシアまたは他の国からのさらなるヒト感染例が見つかっても不思議ではない。
インドネシアにおいて実験室検査による確認例がでたことにより、社会の懸念は高まり、他に症例がないかを確認するためのサーベイランスが強化され、疾患の封じ込めについての政府の責任意識は強化された。その結果として、呼吸器症状がある患者やウイルスへの暴露の可能性のある患者の再評価が現行のサーベイランスの一環として行われている。これらの患者からの検体は、検査のために香港のWHOリファレンス研究施設に送られている。
総合的な評価
これまで影響を受けた国では、H5N1亜型ウイルスのヒト感染症例のほとんどが家禽との接触歴を持っていた。いくつかの症例では、急性期の患者との密な接触により限定的なヒト-ヒト感染が起こっていた可能性もある。これまで知られているすべての症例でそのような感染は限定的であり、一般住民の間の大きな流行には至っておらず、そのことは現時点ではウイルスが容易にヒトの間で広がらないことを示している。 WHOは、鳥インフルエンザによるパンデミックがおこる可能性への対策に関する勧告をすべての国に送っている。勧告は、各国の対策準備を強化し、パンデミックウイルスが発生する機会を減少させ、早期警報システムを強化し、ワクチンの製造を加速させることを目指すものである。 この文書や他の文書は次のサイトで入手できる。[英語サイトへのリンク]
(2005/9/26 IDSC 掲載) |
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